UFJ信託銀行

UFJ信託銀行は、かつて使われた金融機関の商号で、現在の「三菱UFJ信託銀行」の前身行の一つです。21世紀のほんの一時(2002年1月-2005年9月)、UFJグループ(現・三菱UFJフィナンシャル・グループ)の信託銀行として世間に知られていました。

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UFJ信託銀行の概要

UFJ信託銀行(UFJ Trust Bank Limited)は、その昔、UFJ銀行やUFJつばさ証券、UFJニコスと共に、UFJホールディングス傘下(UFJグループ)の中核企業の一つで、その前身は「東洋信託銀行」でした。また、本店は、東京都千代田区丸の内に置いていました。

当時、大手銀行を中心に、生き残りを賭けた金融再編が進行する中、UFJグループは、不良債権問題に苦しんでいました。その打開策として、2004年5月にUFJ信託銀行の住友信託銀行への売却を発表しましたが、2004年7月に三菱東京フィナンシャル・グループとの経営統合方針により、住友信託銀行への売却を白紙撤回しました。

そして、2005年10月に三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の発足と同時に、三菱信託銀行とUFJ信託銀行が合併して「三菱UFJ信託銀行」となりました(存続会社は、三菱信託銀行)。

※白紙撤回の事態は法的な紛争となり、最終的には、住友信託銀行に対して25億円の和解金を支払うことで終結。

UFJ信託銀行の沿革

UFJ信託銀行は、2001年4月に三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行の3行が設立した共同持株会社「UFJホールディングス」傘下の信託銀行で、2002年1月に東洋信託銀行が商号変更したものです。

その後、2005年10月にUFJホールディングスと三菱東京フィナンシャル・グループが経営統合して「三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)」が発足したのに伴い、傘下のUFJ信託銀行と三菱信託銀行が合併して「三菱UFJ信託銀行」となり、現在に至ります。

・1999年10月:東洋信託銀行が三和信託銀行を合併
・2001年04月:東洋信託銀行が三和銀行及び東海銀行と株式移転により「UFJホールディングス」を設立し、完全子会社となる
・2001年07月:東洋信託銀行が東海信託銀行を合併
・2002年01月:東洋信託銀行が「UFJ信託銀行」に商号変更
・2004年05月:UFJ信託銀行の住友信託銀行への売却を発表
・2004年07月:UFJ信託銀行の住友信託銀行への売却を白紙撤回
・2004年08月:UFJホールディングスと三菱東京フィナンシャル・グループが経営統合に関する基本合意を締結
・2005年10月:「三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)」が発足。三菱信託銀行がUFJ信託銀行を合併して「三菱UFJ信託銀行」が発足

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