商品先物取引でオルタナティブ投資

21世紀に入って、商品先物取引は、大きく変わったように思います。かつては商品先物というと、強引な営業と不透明な投機的取引で、顧客にとっては必ずしもフェアーな取引とは言えませんでした。一方で、今日では、インターネットの普及と情報技術の革新で様々な資産運用が簡単にできるようになる中、証券会社が商品先物や商品CFD取引を取り扱ったり、また商品先物のネット取引が身近になるなど取引環境は確実に改善・進化しています。

一般にコモディティ(商品)は、株式や債券などと異なる値動きをするため、オルタナティブ投資(代替投資)として海外ではよく活用されおり、今後、日本においても資産運用が多様化する中で、一つの選択肢として少しずつ受け入れられていくのではないでしょうか?

商品先物取引の仕組みは?

商品先物取引とは、将来の一定期日に、農産物や貴金属、エネルギーなどの商品を売ったり、買ったりする約束をして、その価格を現時点で決める取引をいいます。将来の約束期日以前であれば、いつでも反対売買(買っていたものを転売、売っていたものを買い戻し)をして、取引開始時点と反対売買時点の商品価格の差額を清算して取引を終了(差金決済)することができます。

また、取引に入る段階で必要な資金は「証拠金」という担保金だけであり、これを預託することによって大きな取引ができる「レバレッジ効果」があるため、ハイリスク・ハイリターン型の取引といえます。

<商品先物取引のメリット>

・金や銀、原油、トウモロコシ、小麦、米などが取引できる
・オールタナティブ投資として収益機会がある
・短期間で大きな収益が得られる可能性がある
・買いからも売りからも取引できる
・小額の資金で取引できる(ミニ取引もあり)

<商品先物取引のデメリット>

・投資資金の元本保証は全くない
・非常にハイリスクの取引である
・一定以上の損を出した時に追証が発生する

取引内容 商品先物の売買
取扱商品 貴金属、農産物、エネルギー、工業品・・・
リターン キャピタルゲイン(差金決済益)
リスク 価格変動リスク、レバレッジリスク
税金 雑所得(申告分離課税)
取扱機関 商品先物取引会社

商品先物の取引所と取扱商品は?

商品先物は、商品(コモディティ)の取引所(市場)を通して取引されます。これは、証券会社が取引所と投資家をつなぐように、商品先物取引会社が取引所と投資家をつなぐ役割をしており、現在、日本には「東京商品取引所」と「大阪堂島商品取引所」の2カ所があります。

東京商品取引所 金、銀、白金、パラジウム、ガソリン、灯油、軽油、原油、ガソリン、ゴム、とうもろこし、一般大豆、小豆、粗糖・・・
大阪堂島商品取引所 東京コメ、大阪コメ、とうもろこし、米国産大豆、小豆、コーン75指数、冷凍えび、粗糖・・・

商品先物の取扱会社は?

2000年代以降、商品先物取引業界は淘汰や廃業が進み、現在、オンライン(ネット)取引の大手としては以下の会社があります。

  • 楽天証券・・・ドットコモディティと合併、国内外の取引可能
  • 日産センチュリー証券・・・アクセスCX
  • 北辰物産・・・セルフ(D-Station)、プレミアム
  • フジューチャーズ・・・Venus(ヴィーナス)
  • エボリューションジャパン・・・EVOCX(エボシーエックス)