株価収益率(PER)

読み方: かぶかしゅうえきりつ(ぱー)
英語名: Price Earnings Ratio
分類: 財務分析

PERは、"Price Earnings Ratio"の略で、日本語では「株価収益率」と呼ばれ、株価を利益面(企業業績)から見て、「割安」か「割高」かを判断する際に使われる指標をいいます。これは、株価を1株当たり利益(EPS)で割ったものをいい、また株価は会社の業績を先取りして動くので、分母のEPSには、実績値よりも今期の予想値を使うのが一般的です。

・PER=株価÷1株当たり利益(EPS)

※1株当たり利益(EPS):純利益を発行済株式数で割った数値

株価収益率(PER)の例

例えば、X社の株価が500円で、1株当たり利益(EPS)が50円ならば、株価収益率(PER)は10倍となります。

PERは、投資資金を1株当たり利益(EPS)だけで回収するのに何年かかるかを表しており、この場合、X社が「EPS=50円」を10年間継続することができれば、「50円×10年=500円」となり、株主は10年で投資資金を実質的に回収できることになります。

株価収益率(PER)の活用

株価収益率(PER)は、業種や成長段階により水準が異なるため、業界の市場平均との比較や、その会社の過去のレンジとの比較(時系列での変化)などから、「割安」か「割高」かを判断する場合が多いです。また、どのくらいのPERが妥当かという基準は特になく、世界的なグローバル企業を比較する場合には、マクロ的な金利水準だけでなく、各国の税制や企業会計の慣行なども考慮する必要があります。

なお、PERと共に、株価の割安や割高を判断する代表的な指標として、株価を1株当たり純資産で割ったものである「PBR(株価純資産倍率)」があります。

株価収益率(PER)の主なポイント

株価収益率(PER)は、株式投資において、「割高」か「割安」かの投資判断をする際の指標の一つで、主なポイントとして以下が挙げられます。

◎PERは、企業の利益に対して株価がどのくらいの水準にあるか(株価が1株当たり利益の何倍まで買われているか)を示す物差しである。また、投資資金を1株当たり利益(EPS)だけで回収するのに何年かかるかを表している。

◎PERが高いほど、株価が利益に対して割高であることになり、一方でPERが低いほど、株価が利益に対して割安であることになる。また、将来の業績見通しが不透明になってきた時、業績予想の修正より先に株価が下落して、PERが低下することもある。

◎PERは業種毎に異なり、業種別平均を把握した上で、同業他社と比べて割安かどうかをチェックする。また、業種によって、PERが高い業種と低い業種がある。

◎今後の利益成長次第では、PERが同業他社より高くても、割安と判断できる場合がある(競合先に比べて、利益成長率が高い企業に注目)。

◎急成長が期待される新興企業などは、将来の好業績を見込んで株価が上昇するため、PERが高くなる傾向がある。こういった企業では、過去の利益推移や来期以降の利益成長も考慮して見ていく必要がある。

◎相場全体が加熱していれば、株価が割安とは言えないため、PERの相場全体のトレンド(日本株のPERの推移)も抑えておく必要がある。