公募増資

読み方: こうぼぞうし
分類: 財務・会計|資金調達

公募増資は、第三者割当増資株主割当増資と共に、企業が新株発行により資金調達を行う方法の一つで、企業が新株発行にあたって、特定の投資家(既存株主、取引先、取引銀行など)ではなく、広く一般投資家を対象に株主を募集し、新株の割当を受ける権利を与えて行う増資のことをいいます。これは、新規事業や設備投資などの資金を広く一般投資家から集めることが目的であり、また同時に株主層の拡大や株式流通量の増加といったメリットもあります。

一般に公募増資にあたっては、払込金額は時価より多少低めとなることが多いですが、時価より特に有利な価格で発行する場合には、既存株主の利益の保護のため、株主総会でその理由を開示して、特別決議を経なければなりません。また、払込金額の決定方法には、投資家の需要状況を把握することにより、市場動向に即して払込金額を決定できる「ブックビルディング方式」がよく用いられます。通常、株式相場が上昇トレンドの時に行われる公募増資では、株式の量が増えることによる需給悪化懸念はあまりクローズアップされませんが、取引量が少なく株式相場が低調な時に行われる公募増資では、需給悪化懸念がクローズアップされて株価が大きく下落してしまうこともあります。

なお、公募増資に対して、特定少数の投資家(50名未満)、または50名以上の者でも相手方が適格機関投資家(プロ)の場合は「私募増資(私募)」と言います。