ダイナミックプライシング

英語名: Dynamic pricing
分類: 市場・価格

ダイナミックプライシングは、「動的価格設定」や「変動料金制」とも呼ばれ、需給状況に応じて価格を変動させて需給の調整を図り、利益を最大化する手法をいいます。これは、販売状況や季節要因など様々な要因で日々変わる需給に合わせ、同じ商品・サービスであっても価格設定を柔軟かつ頻繁に変えるもので、現在、航空や宿泊、有料道路、電力、量販店、ネット通販、飲食店、コインパーキング、ガソリンスタンド、スポーツ観戦などで広く導入されています。

従来、値付け(プライシング)をするにあたっては、価格設定の見積もりや需給の予測などが非常に難しく、また短いサイクルで頻繁に価格を変えるのは販売業者にとって負担が大きかったですが、昨今では、情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)の活用などによるビッグデータ分析で、過去の販売実績や日時・天候、競合の料金設定などを総合的に分析し、その時々に売れやすい価格を算出しやすくなっています。

なお、ダイナミックプライシング(DP)を導入するにあたっては、自社開発以外に、業態によっては、専門業者から提供される「DPシステム」も利用できます。

<ダイナミックプライシングの導入例>

◎航空運賃や宿泊料金などは、需要が高まり供給が逼迫する繁忙期には高額に設定されており、一方で閑散期には低い価格や大幅な割引などが設定される。

◎スーパーやコンビニなどでは、食品の廃棄ロスを削減するために、販売期限の迫った食品を値下げすることがよく行われている(昨今では、アプリで近隣住民に通知するところもあり)。

◎プロ野球の一部の球団では、主催試合のチケット販売において、過去の販売実績やリーグ内の順位、対戦成績、試合日時などを考慮しながら、試合毎の需要をAIが予測し、チケットの販売価格を随時変動させている。

◎通販サイトでは、需要量から販売価格を随時変化させるアルゴリズムを採用しているところもある。