スイッチ大衆薬/スイッチOTC

読み方: すいっちたいしゅうやく
分類: ビジネス・産業|薬品

スイッチ大衆薬は、「スイッチOTC」とも呼ばれ、医療用として実績がある医薬品成分を医師の処方箋が不要な市販薬(大衆薬)に転用(スイッチ)したものをいいます。これは、元来、医療薬でのみ使用が認められていた成分の中で、使用実績があって比較的副作用が少なく、安全性の高い成分を大衆薬にも配合したものであり、通常の大衆薬と比べて効果(効き目)が高いとされます。現在、その種類には、風邪薬や胃腸薬だけでなく、水虫薬、鎮痛薬、発毛剤、禁煙補助剤など様々なものがあります。なお、OTCとは、"Over The Counter"の略で、街の薬局のカウンター越しに売られる薬(大衆薬)のことを意味します。

一般にスイッチ大衆薬は、体調がちょっと悪い時に自分で治すことのできるセルフ・メディケーションに便利な一方で、正しく使用しないと副作用などが起こる恐れ(可能性)もあるので注意が必要です。また、他の薬との飲み合わせの問題や使ってはいけない症状などもあるため、事前に薬局の薬剤師に相談してから使用することが必要です。

<スイッチ大衆薬の成分(代表例)>

●シメチジン/ファモチジン/塩酸ラニチジン

H2ブロッカーと呼ばれる薬で、胃酸過多症状を改善。

●イブプロフェン

解熱鎮痛剤で炎症を抑える作用も強く、胃腸障害が少ない。

●フマル酸クレマスチン

抗ヒスタミン剤で作用持続時間が長く、鼻水やくしゃみなどの症状を改善。

●リン酸ジメモルファン

せき中枢に働くせき止め。

●イソプロピルアンチピリン

ピリン系の解熱鎮痛剤で解熱鎮痛作用が強い(発疹などに注意)。

●塩酸ピレンゼピン

鎮痛・鎮痙剤で胃酸分泌抑制作用が強い。