想定元本

読み方: そうていがんぽん
英語名: Notional amount
分類: 基本事項

想定元本は、「想定元本額」とも呼ばれ、スワップやオプションなどのデリバティブ取引において、実際に受け渡しされるキャッシュフローを計算するために、想定される元本のことをいいます。これは、実際の取引において、決済金額等の算出に利用するための「名目上の元本の額」として、取引の当事者が予め定めた数値を指します。

一般に想定元本は、デリバティブの取引規模を示す代表的な指標であり、デリバティブ市場の取引残高や金融機関の取引残高などを把握する上で集計・開示されています(日本では、大手銀行が1995年3月期分から想定元本の情報開示を行っている)。

デリバティブ取引の想定元本の例外

デリバティブ取引では、多くの場合、実際の取引にあたって、想定元本自体は交換されませんが、一部の取引では交換されるものもあります。

具体的には、先物アウトライトや通貨スワップなどの外為関連デリバティブがあり、取引当事者が予め定めておいた為替レートによって、二通貨の元本額を受渡しすることになります。なお、この場合は「想定元本(Notional Principal Amount)」という言葉を使わず、単に「元本(Principal Amount)」という言葉が使われます。

デリバティブ市場の残高

世界的にデリバティブ取引が拡大する中、BISでは、デリバティブ市場の残高について、6ヶ月毎に定例市場調査をG10諸国の主要ディーラーを対象に実施し(デリバティブ取引に関する定例市場報告)、また3年毎に各国中央銀行等がBISの取りまとめの下で、自国・地域のデリバティブ市場の残高について同時に調査を実施しています(外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ)。

現在、これらの調査では、取引をリスクファクター別に外国為替(および金)、金利、エクイティ、コモディティ、クレジットデリバティブと大きく分類し、それぞれのフォワード・スワップ・オプション等別の想定元本について、通貨別や取引相手別に集計しています。ちなみに、一番取引残高が多いのは金利関連取引となっています。