潜在成長率

読み方: せんざいせいちょうりつ
分類: 経済指標|国・地域

潜在成長率は、生産活動に必要な全要素を使った場合に、GDP(国内総生産)を生み出すのに必要な供給能力を毎年どれだけ増やせるかを示す指標をいいます。これは、国や地域が中長期的にどれだけの経済成長が達成できるかを表す指標で、資本・労働・生産性の供給サイドの3要素から算定されるものなのに対して、GDP伸び率は個人消費や企業の設備投資といった需要サイドから見た増加率となっています。また、GDPと異なり、短期的な景気循環は直接反映されず、中長期的に持続可能な経済成長率を示します。(現実の成長率は様々な要因により変動するが、中長期的には潜在成長率と同様の動きになると言われている)

一般に潜在成長率は、生産活動に必要な工場や機械設備などの「資本」、労働力人口と労働時間の積で表される「労働」、これらの生産要素を産出に変える「全要素生産性(技術革新や技術の活用法の進歩、労働や資本の質向上等)」の三要因の総和から推計され、通常、インフレなど経済を過熱させることのない範囲内で達成可能な経済成長率の上限となっています。なお、実際の成長率が潜在成長率を下回ることが続く場合には、デフレや失業率の上昇などが起き、一方で上回る状態が継続する場合には、インフレが起こると言われます。