アクチュアリー

英語名: Actuary
分類: 金融業務|専門家/資格

アクチュアリーは、確率や統計などの手法を用いて不確定な事象を扱う「数理業務のプロフェッショナル」をいいます。これは、「actus(公務の)記録員」を意味するラテン語の"Actuarius"を語源とする用語で、金融業界などにおいて、確率論や統計学などの数理的手法を活用して、主に保険年金に関わる諸問題を解決し、財政の健全性の確保と制度の公正な運営に務めることを主な業務とする専門職となっています。

現在、アクチュアリーは、主に保険会社(生保、損保)や信託銀行官公庁、年金基金などに所属して、保険や年金の料率設定、決算などに関わる保険数理・年金数理業務をはじめ、商品開発やリスク管理分析、長期計画の策定、資産運用などに携わっています。また、昨今では、コンサルティング会社に所属し、保険会社などに対してコンサルティングを行うアクチュアリーや、監査法人に所属し、中立的な立場から外部監査に携わるアクチュアリーも増加しています。

一般に日本において、「アクチュアリー」と言った場合、日本アクチュアリー会の「正会員」を意味し、この正会員の資格を取得するためには、同会が毎年実施する資格試験の全科目合格とプロフェッショナリズム研修の受講が必須の要件となります。現在、資格試験を全科目合格するためには、基礎科目となる第1次試験5科目、専門科目となる第2次試験2科目の計7科目に合格する必要があり、全科目の合格までには最低でも2年を必要とします。(過去に資格を取得した人の平均的な受験年数は、準会員が資格取得まで約5年、正会員が約8年とのこと)

なお、アクチュアリーの資格である「正会員」は、実際にアクチュアリーとして働くことを前提としている点が大きな特徴となっており、ほとんどの正会員は、企業等でアクチュアリー業務に携わりながら勉強を続け、試験に合格して本資格を取得しています。

アクチュアリー資格の第1次試験(基礎科目)

アクチュアリーの第1次試験は、第2次試験を受けるのに相当な基礎的知識を有するか否かを判定するものとなっています。

・数学
・生保数理
・損保数理
年金数理
・会計・経済・投資理論

アクチュアリー資格の第2次試験(専門科目)

アクチュアリーの第2次試験は、実務を行う上で必要な専門知識および問題解決能力を有するか否かを判定するものとなっています。(3つのコースから1つを選択)

・生保コース:生保1、生保2
・損保コース:損保1、損保2
・年金コース:年金1、年金2