売出し

読み方: うりだし
分類: 金融業務|証券ビジネス

売出しは、旧証券取引法から受け継がれた用語で、金融商品取引法の第2条4項によって定義されている行為をいいます。これは、既に発行された有価証券の売付け勧誘等(売付けの申込み、またはその買付けの申込みの勧誘)のうち、(1)第1項有価証券については、均一の条件で、50名以上の者を相手方として行う場合をいい、(2)第2項有価証券については、その売付け勧誘等に応じることにより、当該売付け勧誘等に係る有価証券を500名以上の者が所有することになる場合をいいます。ただし、いずれの場合も、取引所金融商品市場における有価証券の売買などは除かれます。

一般に第1項有価証券とは、券面の発行される比較的流通性の高い伝統的な有価証券(国債地方債、社債、株券、投信の受益証券貸付信託の受益証券、CP抵当証券・・・)のことを指すのに対して、第2項有価証券とは、新たに設けられた類型の流通性の低い有価証券のことを指します。なお、2002年以降、募集・売出しの需要状況やその後の流通市場における需給関係の悪化を防ぐ観点から、「オーバーアロットメント」という制度が導入されました。

<売出しの具体例について>

・株式公開などで、その発行会社の大株主が所有する株式について、証券会社を通じて不特定多数の一般投資家に取得させる場合
・発行会社が浮動株主を増やして、金融商品取引所の一部指定基準を充足することを目的として実施する場合
・市場の指定替え基準や上場廃止基準に抵触しないようにすることを目的として実施する場合