ファット・フィンガー・シンドローム

英語名: Fat Finger syndrome
分類: 概念

ファット・フィンガー・シンドローム(Fat Finger syndrome)は、狭義には、指の太い人がコンピュータ端末のキーボード操作をする際に、本来押すつもりのなかったキーを押してしまうことをいいます。これは、指の太い人が多い欧米人の間で生まれた言葉で、金融業界では、米国のウォール街や英国のシティなどで「誤入力」の慣用表現となっています。

一方で、ファット・フィンガー・シンドロームは、広義には、株式や債券、先物・オプションなどの金融取引において、電子取引の注文の誤入力によって多大な損害を被ることを指し、また取引金額が非常に大きければ、国際的な金融取引システムの混乱につながることもあります。実際、過去において、国内外の証券会社で巨額の誤発注が起こっており、日本では、2005年12月の「ジェイコム株大量誤発注事件」が広く知られています。

<ジェイコム株大量誤発注事件>

2005年12月8日、新規上場したジェイコム(現・ライク)の株式の取引において、みずほ証券の担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤って入力(誤注文)し、株式市場を大きく混乱させた事件。