金融包摂

読み方: きんゆうほうせつ
英語名: Financial Inclusion
分類: 概念

金融包摂は、「ファイナンシャル・インクルージョン」とも呼ばれ、手頃なコストで全ての人々に対し、信用や貯蓄、保険、決済、送金などの基本的な金融サービスへのアクセスや利用をできるようにする取り組みをいいます。これは、2000年代前半から注目されるようになった概念で、世界銀行による定義では「全ての人々が、経済活動のチャンスを捉えるため、また経済的に不安定な状況を軽減するために必要とされる金融サービスにアクセスでき、またそれを利用できる状況」を指すとしています。また、2009年のG20サミットでは、「最も脆弱な人々への支援の強化」の中で金融包摂への言及が盛り込まれ、2014年のG20サミットでは、金融包摂のための行動計画が採択されました。

一般に金融包摂の欠如は、特に低所得者層に相対的に大きなマイナスの影響をもたらす傾向があることから、金融包摂の促進は、世界的な貧困の削減や所得不平等の軽減において重要な役割を果たすと考えられています。その一方で、従来の金融サービス(仕組み)では、顧客層やコスト面などで対応が難しく、昨今では、フィンテック(FinTech)を活用した金融包摂促進のための取り組みが各国政府や国際機関、民間事業者などによって進められています。