GATT(関税及び貿易に関する一般協定)

読み方: がっと
英語名: General Agreement on Tariffs and Trade
分類: 世界経済|国際協定

GATTは、"General Agreement on Tariffs and Trade"の略で、日本語では「関税及び貿易に関する一般協定」とも呼ばれ、ブレトン・ウッズ協定により、1947年に調印された自由貿易の促進を目的とした国際協定をいいます。これは、1930年代の世界的な大恐慌と、それに伴う保護貿易主義の台頭が第二次世界大戦の一因となったことを反省し、各国で円滑な国際貿易を実現するために、1944年のブレトン・ウッズ体制の枠組みとしてIBRD(国際復興開発銀行)IMF(国際通貨基金)と共に多国間の協定締結により、1948年に発足しました。その本部は、スイスのジュネーブに置かれ、自由(貿易制限措置の関税化及び関税率の削減)、無差別(最恵国待遇、内国民待遇)、多角(ラウンド、交渉)の三原則により貿易障害を撤廃し、世界の自由貿易の拡大を図ることを目指しました。(1948年の発足当時の加盟国は23カ国で、日本は1955年に加盟)

発足以来、長い間、GATTでは様々な貿易交渉が行われ、1948年のジュネーヴ・ラウンド、1964年~1967年のケネディ・ラウンド、1973年~1979年の東京ラウンド、1986年~1995年のウルグアイ・ラウンドと交渉が進むにつれて加盟国が拡大しました(1995年の加盟国は125カ国)。そして、ウルグアイ・ラウンドでGATTを拡大発展させる形で新たな貿易ルールとして「WTO協定」が作られ、1995年に国際機関として「WTO(世界貿易機関)」が発足しました。これに伴い、GATTはWTO協定の一部である「1994年の関税及び貿易に関する一般協定(通称:1994年のGATT)」として改正され、その役割はWTOに移行されることになりました。