米連邦預金保険公社(FDIC)

読み方: べいれんぽうよきんほけんこうしゃ
英語: Federal Deposit Insurance Corporation(FDIC)
分類: 米国

米連邦預金保険公社(FDIC)は、アメリカ合衆国において、被保険銀行における所定の預金を保護するために、預金保険業務を行う米国政府の独立機関(公社)をいいます。

1929年に始まった世界恐慌により多くの銀行が破綻したことを受けて、預金の保護政策を迫られた当時の連邦議会が、マサチューセッツ州で運用されていた預金保険基金を参考として、1933年に設立されたものです。

現在、FDICの加盟銀行については、万が一破綻した場合、普通預金や当座預金、譲渡性預金などの預金者一人当たりに対して10万米ドル、個人退職勘定として更に25万米ドルまでの預金保険を提供しています。

ちなみに、日本の預金保険機構は、預金者の保護を主な目的として、FDICをモデルとして1971年に設立されました。

<米連邦預金保険公社(FDIC)の危機>

FDICは、世界恐慌後も何度か危機に見舞われ、1980年代後半から1990年代初頭にかけて発生した貯蓄貸付危機(S&L危機)、2000年台後半(2008年-2009年)に世界金融危機となったサブプライムローン問題などの際に、預金保険基金の財源が多数の銀行破綻によって枯渇する事態に陥っており、その対策が講じられることになった。

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