国際原子力機関(IAEA)

読み方: こくさいげんしりょくきかん
英語名: International Atomic Energy Agency(IAEA)
分類: 世界経済|国際機関

国際原子力機関は、「IAEA」とも呼ばれ、原子力の平和的利用を促進すると共に、原子力が平和的利用から軍事的利用に転用されるのを防止することを目的とした国際機関をいいます。これは、1953年の国連総会におけるアイゼンハワー米国大統領による演説(Atoms for Peace)を直接の契機として、1957年に発足し、本部はオーストリア共和国の首都ウィーンにあります。

現在、IAEAでは、開発途上国へ原子力の平和利用を促進するための支援活動を行うと共に、核拡散防止条約(NPT)に基づき、原子力開発を進めている国々と保障措置協定を結び、軍事転用されていないことを確認するため、保障措置活動も行っています。具体的には、プルトニウムやウランなどの核燃料物質やその取扱い施設が、核兵器の開発等の軍事に転用されないように査察などを実施しています。

なお、日本についても、IAEAとの間で協定を結び、保障措置を受けており、その対象施設は、原子炉及び核燃料サイクル関連施設となっています。

国際原子力機関の加盟国と組織

・加盟国:164カ国(2015年3月現在)
・組織:総会(General Conference)、理事会(Board of Governors)、事務局(Secretariat)から構成。
・事業内容:原子力の平和的利用、保障措置の実施

国際原子力機関の権限

・全世界における平和的利用のための原子力の研究、開発及び実用化を奨励し、援助する。加盟国間の役務・物質・施設等の供給の仲介や、活動または役務を行う。
・平和的目的のための原子力の研究、開発及び実用化の必要を満たすため、開発途上地域における必要を考慮しつつ、物資・役務・施設等を提供する。
・原子力の平和的利用に関する科学上及び技術上の情報の交換を促進する。
・原子力の平和的利用の分野における科学者及び専門家の交換及び訓練を奨励する。
・原子力が平和的利用から軍事的利用に転用されることを防止するための保障措置を設定し、実施する。
・国連機関等と協議、協力の上、健康を保護し、人命及び財産に対する危険を最小にするための安全上の基準を設定しまたは採用する。