キャスティングボート

英語名: Casting vote
分類: 日本経済|政治

キャスティングボートは、本来、議会において、法案や予算案、首班指名などの可否が同数の場合に、議長の職権でその可否を決めること(議長が最後に投じる一票のこと)を意味します。これが転じて、議会で二大勢力が拮抗し、いずれも過半数を制することができない場合などに、第三の勢力が事実上の決定権を行使できる立場を意味するようになり、もう少し分かりやすく言えば、少数勢力が影響(意思決定権の影響力)を及ぼすことをいいます。

一般に日本では、国会において、二大政党の勢力が拮抗している時の少数政党や、政党内における二大派閥(勢力)以外の勢力が、いずれかの陣営に付くことで、政局の動向を左右できる場合に「キャスティングボートを握っている」という風に使われることが多いです。例えば、2009年-2012年の民主党政権においては、議席の関係において、少数政党の社民党と国民新党がキャスティングボートを握りましたが、この二政党が影響力を行使しすぎて政権自体が大きく振り回されることになりました。

なお、既存政治が与野党とも疲弊している時には、政界再編が起りやすくなり、そういった場合に、有力政治家が既存政党を飛び出して少数政党を立ち上げ、キャスティングボートを握ろうとする動きも出てきます。