コト消費

読み方: ことしょうひ
分類: 日本経済|概念

コト消費は、商品やサービスを購入したことで得られる、使用価値を重視した消費傾向をいいます。これは、単なる所有では得られない、特別な時間や体験、思い出、人間関係などに価値を見出すもので、具体的には、旅行やレジャー、スポーツ、エステ、セミナー、習い事、趣味、芸術鑑賞、イベント参加、パーティー、安心・安全、健康、快適、環境配慮などに関して、お金を使うことを指します。また、コト消費に対して、従来の商品(モノ)の所有に価値を見出す消費傾向を「モノ消費」と言います。

一般に「コト消費」という概念は、時代の変遷(消費の成熟化)の中で生まれたもので、2000年代前半から使われるようになり、その背景には、大半の人が日常生活に必要なモノを既に所有しており、またインターネットの普及などによって、各人の価値基準が多様化・細分化したことなどが挙げられます。現在、多くの消費者が「モノ消費」よりも「コト消費」を重視する傾向が強まる中、企業側もコト消費に焦点を当てた商品・サービスの開発や商業施設の展開などを進めており、またコト消費は、国内消費だけでなく、インバウンド消費でも同様の傾向が見られます。