希薄化/ダイリューション

読み方: きはくか
英語名: Dilution
分類: 会社・経営|株式

希薄化は、「ダイリューション(Dilution)」とも呼ばれ、発行済株式数が増加することにより、一株当たりの価値が低下することをいいます。これは、時価発行増資や新株予約権の行使等による新株発行によって、発行済株式数が増加することに伴って、一株当たりの当期純利益や価値などが低下してしまうことを指します。例えば、上場企業が直近の株価(時価)以下の新株発行価格で増資を行う場合、単純に考えれば、新たに発行される株式の数量と価格により、現在の時価総額との加重平均分の価値まで一株あたりの価値は下がってしまうことになります。

一般に新株発行等により増資などが行われた場合、「希薄化」に嫌気されて株価が下落することが多いですが、長期的には財務体質が安定し、成長戦略などを取りやすくなるという側面もあり、その後、株価が上昇に転じることもあります。また、新株発行の際にマイナス面が注目されるかプラス面が注目されるかは、その企業の状況や株式市場のセンチメントなどで変ってきます。ちなみに、2008年-2009年の世界的金融危機の後に日本のメガバンクが行った大型増資は、財務体質の改善が主な狙いで成長戦略が曖昧であったため、新株発行のマイナス面が注目されて希薄化してしまいました。