吸収合併

吸収合併は、会社における合併方式の一つで、合併する会社の中の一つだけが存続し、他の会社は消滅することをいいます。

具体的には、合併の当事者となる会社のうち、一つの会社を存続会社として残し、その他の会社の権利義務を存続会社に包括的に承継させ、その他の会社は清算手続きを経ないで解散する仕組みとなっています。

また、吸収合併に対して、合併の当事者となる会社の全部が解散して、新たな会社を設立する合併方式を「新設合併」と言います。

一般に吸収合併では、既得の許認可・免許等の多くを承継できるなど、時間やコストの負担が少なくて済むことから、日本においては、実務的に簡便な吸収合併が圧倒的に多くなっています。