ドメイン・コンセンサス

英語: Domain Consensus
分類: 企業経営

ドメイン・コンセンサス(Domain Consensus)は、企業とステークホルダーの間でのドメインの共通認識をいいます。

「行為する組織」の著書で知られる、米国の社会学者J・D・トンプソン(1920-1973)によると、ドメイン・コンセンサスとは、組織が何をし、何をしないかということについて、組織メンバー並びに、彼らと相互作用の関係にある人々の双方の期待集合を規定するものと定義され、その重要性を指摘しています。

一般に企業におけるドメインとは、企業の存在領域と活動範囲の広がりや方向性を示す概念をいいます。また、持続的な成長を実現していく上で、外部環境の変化や自社の競争優位を的確に捉え、現在および将来において、自社が行うべき事業領域を選択し、企業独自のものを定義することが重要と言われています。

それゆえ、企業が持続的に成長していくには、企業と社会、あるいは経営陣と顧客を含む組織の構成員との間には、商品やサービスを媒介とした内と外にまたがるアイデンティティの形成の要である「ドメイン・コンセンサス」が必要となります。

※経済学者のD・F・エイベルは、市場、顧客機能、技術の3つの次元で事業を定義することを提唱。

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