ヘッジファンド

英語名: Hedge Fund
分類: マーケット|市場参加者

ヘッジファンドは、様々な取引手法を駆使して、絶対的な収益の追求を目指す私募形式のファンドをいいます。これは、アメリカで生まれ、元々は投資した金融資産のリスクヘッジする(金融市場の不安定な値動きによって収益が振れるリスクをヘッジする)ような取引に特色があったことから、その名が付けられました。

現在、ヘッジファンドの取引手法は、ファンド毎に多種多様になっており、その中でも高いリスクを取って高いリターンを狙うものが多く、また短期売買を繰り返すものも多く、日々のマーケットに与える影響は非常に大きいです。世界的には、1990年代にジョージ・ソロス氏が率いるクォンタム・ファンドが、ブラック・ウェンズデー(暗黒の水曜日)にポンド売りでイングランド銀行を倒して以降、市場参加者の中で一つの大きな存在となりました。

一般にヘッジファンドは、高度なテクニックや理論(モデル)を駆使し、空売り(ショート)やデリバティブなどを効果的に組み合わせ、また株式債券通貨コモディティなど幅広い商品に投資し、いかなる市場環境でもプラスの運用成績を目指しています。例えば、世界経済の先行きを見通し、主要国の国債や通貨を中心に運用する「グローバル・マクロ」は、マーケットにおいて一定の存在感があり、また日本株ついては、割安な企業の株式を買って(ロング)、割高な企業の株式を空売り(ショート)する「株式ロングショート」が主流とされます。

なお、米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)の2015年4-6月期の報告によると、世界のヘッジファンドの運用資産(市場規模)は総額2兆9690億ドルで、金融危機時を除けば、世界的な運用難から資金流入は増加傾向にあります。その一方で、世界のマーケットでの大きな存在感から、これまでに監視(規制)強化を求める声が何度も上がってきています。

ヘッジファンドの主な特色

・私募形式で限られた投資家から資金を募集する
・自己資金も一緒に運用することが多い
・国や市場から規制や監督を受けず、自由度が高い
・規制の及ばない租税回避地域に設立する会社も多い
・運用方法や運用対象はヘッジファンド毎に多種多様
・レバレッジを利かせたハイリスク・ハイリターンの運用
ベンチマーク(市場平均)を上回る成果を目標とするのではない
・運用の委託先は、当初の富裕層から近年は年金などの機関投資家へと拡大

ヘッジファンドの投資(運用)戦略

・グローバル・マクロ
マーケット・ニュートラル
・ロング・ショート
・アービトラージ
・マーケット・タイミング
・レラティブ・バリュー
・イベント・ドリブン
・ディストレスト 他