年金
読み方: | ねんきん |
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英語: | Pension |
分類: | 概念 |
年金は、狭義には、毎年一定の金額を定期的に給付する制度において、実際に支払われる金銭をいいます。また、広義には、老齢や障害、死亡などを保険事故として、被保険者や遺族の生活保障(所得喪失に対する保障)を目的とする年金保険制度を指します。
目次:コンテンツ構成
公的年金と私的年金について
年金は、大きく分けて、国が法律に基づいて行う「公的年金」と、民間で任意に行う「私的年金」の二つがあります。
|公的年金|
国が社会保障の一環として管理・運営する年金制度で、日本では、「国民年金」と「厚生年金」がある。
|私的年金|
企業が退職給与の一種として従業員に支給する「企業年金」と、保険会社等が個人を対象に提供する「個人年金」がある。
現在、日本では、全ての国民が何らかの公的年金制度の対象となっている「国民皆年金」を導入していますが、一方で現役世代が払った保険料を高齢者に給付する「世代間扶養」の仕組みになっており、少子高齢化が進んだ昨今においては、制度面で大きな歪み(問題)が生じています。
年金の基本用語について
年金の基本用語は、いくつかありますが、その中で代表的なものとして以下が挙げられます。
|基礎年金|
全ての国民に給付する共通の公的年金で、その種類には老齢基礎年金と障害基礎年金と遺族基礎年金の三つがある。
|年金資産|
公的年金や確定拠出年金などにおいて、個人の年金についての財産権のこと。
|年金証書|
年金を受ける権利があることを証明する書類のこと。
|掛金|
年金制度から支払われる給付等の原資に充てるために、制度へ払込む資金のこと。
|拠出|
年金の加入者が運営者に掛金を払い込むこと。
|受給権|
年金資産を受け取るための権利のこと。
|裁定|
年金または一時金の受給権の存在を、本人または遺族からの請求により、保険者が確認する行為のこと。
|裁定請求|
年金を受け取る資格ができた時に、年金を受け取る権利のある人が、所定の要件を満たしていることを申告して、その確認(裁定)を求める手続きのこと。
|給付|
年金資産が受給者に支給されること。