立会外取引
読み方: | たちあいがいとりひき |
---|---|
分類: | 株式取引 |
立会外取引は、証券取引所で行われる取引の一つで、通常の立会内取引とは別に行われる、株式等の売買取引をいいます。
具体的には、証券取引所の通常取引の外(立会外)で、証券取引所の電子取引システムを利用して行う取引を指し、特に大口取引を行う機関投資家にとって、他の投資家に影響を及ぼすことなく売買を成立させることができる点がメリットとされます。
目次:コンテンツ構成
日本の立会外取引について
立会外取引は、日本において、1997年に東京証券取引所に導入され、その後、他の証券取引所にも順次導入されました。
現在、東京証券取引所では、電子取引ネットワークシステムである「ToSTNeT(Tokyo Stock Exchange Trading NeTwork System)」を通じて、全ての取引(売買)が「ToSTNeT市場」で行われています。
なお、似たような用語として「市場外取引」がありますが、市場外取引は証券取引所を介さない取引であるのに対して、「立会外取引」は証券取引所を介して行われる取引の一形態であり、市場外取引とは基本的に区別されます。
立会外取引の種類について
立会外取引の取引形態や取引ルールは、取引所によって異なりますが、具体的な取引としては、以下のようなものがあります。
|単一銘柄取引|
立会取引の直前価格に基づく一定の価格範囲で単一銘柄を取引する。
|バスケット取引|
ある程度のロットで、複数の銘柄をまとめて取引する。(東証では15銘柄以上かつ総売買代金1億円以上)
|終値取引|
立会取引における終値(またはVWAP)で時間優先の取引を行う。
|自己株式立会外買付取引|
買方を発行会社に限定した自己株式取得専用の取引で、買付数量に相当する売付数量を取引所が定める配分方法をもって配分する。