エンロン事件

読み方: えんろんじけん
英語名: Enron scandal、Enron bankruptcy
分類: 国際情勢|企業破綻

エンロン事件は、「エンロン・ショック」とも呼ばれ、2001年10月に発覚した、アメリカ合衆国(米国)の多角的大企業であったエンロン社(Enron Corporation)の不正会計事件(巨額の粉飾決算事件)のことをいいます。これは、総合エネルギー取引とITビジネスを行っていたエンロン社が、特定目的会社(SPC)を使った簿外取引により、決算上の利益を水増し計上していたことが分かり、2001年12月に経営破綻に追い込まれ、世界の株式市場に大きな衝撃を与えたものです。(2002年7月のワールドコムの破綻まで、米国史上最大の企業破綻であった)

当時、エンロン社は全米でも有数の大企業であり(2000年度は全米第7位の売上高があり)、その破綻によって、多くのステークホルダーが多額の損失を被り、また事件に関与していた大手監査法人のアーサー・アンダーセン(Arthur Andersen)も解散に追い込まれました。さらに、同社に続いて、他の有力企業の不正会計が次々と明るみに出たことで、一企業の破綻にとどまらない異常事態へと発展しました。そして、この事件を契機に、米国において、コーポレートガバナンスが強く問われることになり、2002年に企業の不祥事に対する厳しい罰則を盛り込んだ「サーベンス・オクスレー法(SOX法)」が制定されることになりました。