債券の利回りと価格の関係は?

債券投資において、債券の投資尺度は「利回り」が基準となりますが、この利回りはどのようにして決まるのでしょうか?

これについては、計算式から考えると、「債券価格」「表面利率」「残存期間」の3つから決まることが分かります。この中で表面利率(クーポン)と残存期間は常に分かるので、残りの債券価格が分かれば利回りを計算することができます。また、債券価格については、債券市場から日々知ることができます。

ここでは、債券の利回りと価格の関係について見てみましょう。

債券の利回りの計算式は?

債券の利回りは、固定利付債の場合、以下の計算式で求められます。

債券の利回り={表面利率+(額面100-債券価格)/残存期間}×100/債券価格

債券価格の計算式は?

上記の債券の利回りの計算式を債券価格で展開すると、以下のようになります。

債券価格=(100+表面利率×残存期間)×100/(100+利回り×残存期間)

債券の利回りの決定要因は?

一般に債券の利回りは、「表面利率」「残存期間」「債券価格」の3つが決定要因になります。

・表面利率:発行時に決定される
・残存期間:時間の経過と共に短縮する
・債券価格:市場動向により価格が決定される(市場価格)

債券市場の指標は?

一般に債券市場において、価格(利回り)形成の中心に位置する指標として使われるのが「国債の新発利回り(長期金利)」と「債券先物の価格」です。これらの指標は、債券市場の中で発行額が一番多く、また一番取引されている「長期国債(10年)」に関わるものです。そして、全ての債券は、これらの指標を参考に様々な要因を織り込みながら取引され、価格が形成されていきます。

・国債の新発利回り:一番期近に発行された長期国債(10年)の利回り
・債券先物:長期国債(10年)の先物価格

債券価格と金利の関係は?

一般に債券価格と金利は、金利が上昇すれば債券価格は下落し、一方で金利が下落すれば債券価格は上昇するという「トレードオフの関係」にあります。

・金利が上昇:債券価格が下落
・金利が下落:債券価格は上昇