外国為替証拠金取引と外国債券の比較

外貨投資において、銀行で外国債券(外債)が販売されるようになってから、外債は急に身近になりました。現在、外債は銀行や証券会社などで販売され、また銘柄についても、世銀債米国債など公的機関のものが多いため、リスクは一見小さいような感じがします。

外国債券(外債)の弱点は?

しかしながら、外債は外貨投資を検討するにあたって、いくつか弱点があるのをご存知でしょうか? ここでは、そのいくつかを列挙してみたいと思います。

1.資金が一定期間(数年)固定される(途中売却が不利)
2.為替レート次第では損が出る可能性がある
3.購入の際の為替手数料が高い(ドル以外はさらに高い)
4.利息は年に数回のみである(年1回~年12回)
5.金利は高い感じがするが、実はそうでもない

外国為替証拠金取引の特色は?

これに対して、外国為替証拠金取引では、以下のような特色があります。

1.資金の出し入れはいつでもできる
 → 機動的な取引ができるため、流動性は極めて高い
2.為替レートの変動は大きなチャンスである
 → 買いと売りで常に収益が上げられる
3.為替手数料が非常に安い
 → 銀行や証券会社と比べて10分の1以下の手数料
4.スワップポイントは毎日受取れる
 → スワップポイントは変動するものの毎日付く
5.スワップポイントは意外と高い
 → スワップポイントは外債の利率と比べても遜色がない

外国債券(外債)と外国為替証拠金取引の比較

外債と外国為替証拠金取引を比較した場合、上記の1~4はおおよそ理解できると思いますが、5の「スワップポイントの水準については本当なの?」と思う方も多いのではないでしょうか? そこで、これを検証するために、実際に売り出されていた「世界銀行のニュージランドドル債の利率」と「外国為替証拠金取引(NZD/JPY)のスワップポイント」を調べてみました。

|世界銀行のニュージランドドル債の利率

・参照会社:大手銀行A
・期間:2.5年
・利率:年6.78%
・発行日:2007年6月12日
・利払い:年12回

|外国為替証拠金取引のスワップポイント

・参照会社:FX会社B
・NZドルレート:91.72円
・スワップポイント:187円(1万通貨当り、2007年6月4日)
・同日レートでの年利換算:7.44%

上記の外国為替証拠金取引の年利換算は、為替レートとスワップポイントが変動するため一定ではありませんが、一つの目安にはなるのではないでしょうか?

個人的には、外債に1回で100万円投資するよりは、外国為替証拠金取引で100万円の証拠金を預けて、レバレッジを2倍程度(200万円分)に抑えて、円高になる度に数回に分けて買いポジションを作って、スワップポイントを受け取る方が良いように思います。

一般に外国為替証拠金取引では、100万円の証拠金で、レバレッジが10倍で1,000万円分の取引が、レバレッジが20倍で2,000万円分の取引ができますが、もしリスクを抑えるのあれば、レバレッジをほとんど使わなければいいのです(レバッレジを1~2倍にコントロール)。

以上から、外国為替証拠金取引は、外債と比べても、使い方によっては利便性が非常に高いと言えます。

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