外国為替証拠金取引の外貨積立方法

外貨預金外貨MMFなどの外貨投資で、「ドルコスト平均法」という言葉を聞いたことはないでしょうか? ドルコスト平均法とは、毎月一定額ずつ外貨を購入し、全体の平均購入単価を下げるという取引手法をいいます。

例えば、一度にドルやユーロなどの外貨預金を作ると、為替相場が購入レートより円高に進むと、外貨預金の含み損(為替の評価損)は結構大きく膨らみます。そのため、「外貨預金を作る際には、円高になる度に数回に分けて購入しましょう」とよく言われますが、これをいざ実行するとなると中々難しいのが現実です。

毎月一定額ずつ外貨を購入する手間もありますし、また外貨を購入する際のレートもこれでいいのかと迷うことも多いと思います。そのため、ドルコスト平均法は、外貨預金や外貨MMFで実行するのは案外難しいと言えます。それに対して、外国為替証拠金取引(FX)を使えば、ドルコスト平均法的な外貨の効果的な積み立てが簡単にできます。

外国為替証拠金取引の外貨積立の基本

外国為替証拠金取引(FX)を「外貨積立」として、できる限り安心して使うには、レバレッジを効かせず、小口注文を利用します。それには、1,000通貨単位(10万円前後)の取引ができる会社を選び、指値注文をレート毎に無期限に出しておくことがポイントになります。(注文を一度出せば、後は自動取引)

例えば、100万円の証拠金があった場合、その10~20倍程度(1,000~2,000万円)の取引は簡単にできますが、敢えてレバレッジを利かせず、2倍程度(200万円)の取引に抑えれば、リスクはほとんどありません。また、円高が進行しても安心していられるように、為替レートの指値注文を幅広いレンジで出しておくと為替リスクが抑えられます。

なお、FXでは、通常、円貨での差金決済ですが、取扱会社によっては現受け(外貨受け渡し)ができるところもあります。もし、このような会社を利用すれば、外貨積立で作った買いポジションを外貨で受け取ることもできるので、さらに便利と言えます。

外国為替証拠金取引の外貨積立の活用ポイント

外国為替証拠金取引(FX)を「外貨積立」として活用する際には、無期限の指値注文を出して、外貨の買いポジションを長期間かけて作ることがポイントになります。

・レバレッジは2~3倍程度に抑える
・最大変動幅を予測し、購入プランを作る
・複数通貨の買いポジションを気長に作る(国際分散投資)
・為替レートは幅広く刻んで買いの指値注文を出す
・1千通貨単位の注文を無期限で出しておく
・為替レートの変動時には注文内容を適宜見直す
・ある程度為替差益が出たポジションは適宜売却する
・外貨受け渡しが可能な取扱会社を利用する

100万円の証拠金で2万通貨の取引例

下記は、100万円の証拠金に対して、レバレッジを約2倍に設定し、3通貨に分けて取引した場合の平均レートです。(円高進行も考えて、購入レンジは幅広く設定)

|米ドルを1千通貨単位で10回指値注文

118.50円、117.00円、115.50円、114.00円、112.50円
111.00円、109.50円、108.00円、106.50円、105.00円

→ 1万米ドルの平均レートは、111.75円

|ユーロを1千通貨単位で5回指値注文

135.00円、130.00円、125.00円、120.00円、115.00円

→ 5千ユーロの平均レートは、125.00円

|NZドルを1千通貨単位で5回指値注文

80.00円、75.00円、70.00円、65.00円、60.00円

→ 5千NZドルの平均レートは、70.00円

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