自動車保険の特約とは何か?

昨今、自動車保険には、保険会社毎に様々な特約が用意されています。自動車保険(任意保険)の特約とは、ベースとなる保険に、少しの保険料をプラスすることにより、追加の補償やサービスを受けられたり、また契約内容を限定したりすることができるものです。

一般に特約については、非常に幅広いので、自分に必要なものだけを選択しないと、特約だけでかなりの金額になってしまいます。そのため、日常のクルマの利用シーンをよく考えて、必要なものだけをしっかりと選ぶようにしましょう。

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自動車保険の特約-運転者に関するもの

自動車保険の特約で、運転者に関するものには、以下があります。

運転者家族
限定特約
クルマを運転する人を家族に限定すると、保険料が割引になる
運転者本人・
配偶者限定特約
クルマを運転する人を本人と配偶者に限定すると、保険料が割引になる(家族限定よりさらに割引)
家族内記名
運転者限定特約
クルマを運転する家族を限定(保険証券に記名)することで、保険料が割引になる
メインドライバー
特約
クルマを主に運転するドライバーを1名指定することで、保険料が割引になる
子供特約 家族の中で子供が運転する場合、年齢条件を変えずに補償の対象とすることができる(年齢条件を下げるより割安)
臨時運転者特約 契約者と家族以外に運転する方について、年齢を限定せずに誰でも運転できるようにする

自動車保険の特約-3つの基本補償を強化・限定

自動車保険の特約で、3つの基本補償を強化・限定するものには、以下があります。

人身傷害補償
担保特約
自動車事故でケガをしたり死亡したりした場合に、自分の過失割合に関係なく、契約した保険金額を限度に100%保険金が支払われる(人身傷害補償保険の特約形式)
重度後遺障害
特約
重度後遺障害で要介護状態になった場合、人身傷害保険の2倍を限度に保険金が支払われる
他車運転危険
担保特約
他人のクルマを運転した時に起こした事故を補償する(対人、対物、自損事故)
等級プロテクト
特約
1回目の事故に限って、翌年の等級を前年と同じにする
免ゼロ特約 1回目の車両事故に限って、免責金額を負担する必要がない
車対車特約 他のクルマとの衝突や接触によって、自分のクルマに損害を被ったときだけ保険金が支払われる
車両危険限定担保特約(A)特約 火災・爆発・盗難・台風、洪水等によって、自分のクルマが損害を受けた場合だけ保険金が支払われる
車両全損時
諸費用特約
契約のクルマが全損となった場合、車両保険金と別に車両保険金額の10% (20万円を限度) が支払われる
新車特約
(車両新価特約)
新車で購入したクルマの損害が一定額以上に達した時、 新車保険金額を限度に新車の購入費用が支払われる

自動車保険の特約-事故対応を支援

自動車保険の特約で、事故対応を支援するものには、以下があります。

事故付随費用
担保特約
自動車事故でクルマが走行不能になった時、出費したレッカー代、緊急宿泊費、臨時帰宅費などが支払われる
代車費用
担保特約
自動車事故でクルマが使えなくなった時、修理期間中に借りたレンタカーの費用相当の保険金が支払われる
弁護士費用等
担保特約
自分が被害者(ケガ・死亡)の自動車事故で、損害賠償請求を行った時に弁護士費用が実費で支払われる
対物臨時費用
担保特約
事故の相手先(被害者)にお見舞いにいく際の交通費や花代などが支払われる

自動車保険の特約-クルマ以外のリスクを補償

自動車保険の特約で、クルマ以外のリスクを補償するものには、以下があります。

ファミリーバイク
特約
被保険者が原動機付自転車(125ccまで)で、対人事故や対物事故を起こした場合、クルマにかけている主契約と同じ条件で補償される
身の回り品
担保特約
クルマの中の身の回り品が事故で壊れた場合や盗難にあった場合に補償される
おりても特約 家族が契約のクルマで外出した際に、ケガ・身の回り品・損害賠償責任が補償される
交通傷害
担保特約
交通事故や建物火災によって負傷した場合、定められた保険金額が支払われる
個人賠償責任
担保特約
日常生活の中で、他人に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った時に保険金が支払われる(自動車事故以外の偶然の事故で)

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