生保と損保の違い

日々の暮らしの中で、私たちの身の回りには、病気やケガ、死亡、介護、災害、賠償責任など、ちょっと考えただけでも様々な「リスク」が存在します。このようなリスクは確かに心配ですが、毎日、リスクを恐れてばかりいては、味気ない人生になってしまいます。

そこで、身のまわりのリスクをできるだけ回避(=リスクコントロール)すると共に、万が一、リスクに直面した時の経済的損失に備えること(=リスクファイナンス)の2つが大切になってきます。この2つを合わせて「リスクマネジメント」と言いますが、保険はこの内、リスクファイナンスの代表的な手段です。

ここでは、個人のリスクファイナンスの代表的な手段である「生命保険(生保)」と「損害保険(損保)」について、簡単にご説明したいと思います。

リスクマネジメントの種類について

日常生活において、個人や家族のリスクマネジメントには、「リスクコントロール」と「リスクファイナンス」の2つがあります。

・リスクコントロール:健康管理など
・リスクファイナンス:保険や貯蓄など

生命保険(生保)について

生命保険は、「生保」とも呼ばれ、人の死亡または一定の年齢までの生存に対して、一定の金額を支払うことを約束する保険をいいます。これは、人の生死を保険事由とする保険の総称であり、また保険事由の定め方(保険事故)によって、「死亡保険(定期保険・終身保険・収入保障保険他)」、「生存保険(個人年金保険・貯畜保険他)」、「生死混合保険(養老保険)」に分類されます。

なお、「生保」は、「生命保険」の略の他に、「生命保険会社」の略でも使われます。

損害保険(損保)について

損害保険は、「損保」とも呼ばれ、一定の偶然の事故によって生じた損害を填補する保険の総称をいいます。これは、人の保険である「生命保険」に対して、主として物または財の保険であると考えられ、その種類には、火災保険や自動車保険、自賠責保険、傷害保険、賠償責任保険、海上保険、運送保険などがあります。

なお、「損保」は、「損害保険」の略の他に、「損害保険会社」の略でも使われます。

生命保険と損害保険の違いについて

生命保険が死亡や長生きなどによる経済的損失(負担)に備える保険なのに対して、損害保険は偶然な事故により生じた損害(経済的損失)に備える保険となっています。また、1995年改正の保険業法では、いずれにも属さない医療保険や介護保険などを「第三分野の保険」と規定しています。

・生命保険は人の身体に関する偶然な出来事を対象とする保険なのに対して、損害保険は主として物または財の保険となっている。
・生命保険は生命保険会社で取り扱われるのに対して、損害保険は損害保険会社で取り扱われる。
・保険契約者保護のための制度として、生命保険では「生命保険契約者保護機構」があり、一方で損害保険では「損害保険契約者保護機構」がある。

生命保険会社と損害保険会社の違いについて

保険会社とは、保険事業を営む会社をいい、日本では、保険株式会社と保険相互会社があります。現在、保険業法による規制を受け、生保と損保の違いは保険業免許となっています。

・保険会社:内閣総理大臣の免許を受けて保険業を行う者
・生命保険会社:保険会社のうち生命保険業免許を受けた者
・損害保険会社:保険会社のうち損害保険業免許を受けた者