ベーシック・インカム

【読み方:べーしっくいんかむ、分類:概念】

ベーシック・インカム(Basic Income)は、日本語で「基礎所得保障」や「基本所得」とも訳され、個人が最低限の生活を送るために必要とされる所得を現金給付の形で保障する制度をいいます。これは、従来の社会保険や公的扶助などの所得保障制度が何らかの受給資格を設けているのに対して、所得や資産、就労などの有無にかかわらず無条件で給付するという仕組みになっています。また、個人のライフスタイルが多様化する中で、家族形態や働き方などとは関係なく、個人単位で定期的に給付される点も大きな特徴となっています。

一般にベーシック・インカムは、社会福祉の切り札とも、金のバラマキとも言われ、1970年代くらいから欧州などで様々な議論が展開され賛否が分かれてきましたが、2017年にフィンランドが国家レベルでは初めて試験的な導入を実施しました(2年間の実験で、無作為に選ばれた労働年齢に達する2000人に対して、国民年金の最低支給月額と同一の560ユーロを支給する)。なお、本実験では、貧困層の減少につながるのか、煩雑な事務手続きを簡略化できるのか、社会的に疎外された人々を救済できるのか、また導入と同時に雇用が増えるのかなどを検証するとしています。