収入保障保険

収入保障保険は、「生活保障保険」や「家族収入保険」とも呼ばれ、契約時に定めた保険期間内に、被保険者が死亡したり高度障害になったりした場合に、残された遺族が保険金を一括で受け取らずに、分割して決められた金額を年払いや月払いで受け取ることができる保険をいいます。これは、簡単に言えば、定期保険(逓減定期保険)の死亡保険金を分割して受け取るものであり、「多額の死亡保険金を一度に受け取るよりも分割して受け取ったほうが安心」という消費者ニーズに対応し、1983年(昭和58年)に、ソニー生命が最初に取扱いを開始したのが始まりです。

一般に収入保障保険の契約形態については、単体(主契約)の保険としてだけでなく、オプションの「収入保障保険特約」でも提供されており、この場合は、主契約の終身保険やアカウント型保険などに上乗せして活用することになります。

収入保障保険の保険金の受取方法

収入保障保険の保険金の受取方法には、主に「確定年金タイプ」と「逓減定期タイプ」の2つがあります。確定年金タイプは、受取期間を10年や15年など予め設定しておき、被保険者がいつ死亡・高度障害になっても、決められた期間内では給付金を確実に受け取ることができます。一方で、逓減定期タイプは、定期保険と同様、保険期間内に被保険者が死亡・高度障害になると、その時点から満期までの残存期間中にしか給付金を受け取ることができません。

通常、逓減定期タイプでは、契約期間の残りわずかの時期に死亡した場合には、少しの期間しか受け取ることができませんが、これに対処するために、「最低保証期間」というものが設定されています。最低保証期間とは、被保険者が死亡したのが保険の満期の間際で残存期間がほとんど残っていなくても、ある一定期間(1年、2年、5年、10年など)は給付金の支払いを保障すると定めた期間をいいます。

収入保障保険の特徴と活用ポイント

収入保障保険は、保険料が一定で掛け捨てタイプのため、万一の保障を目的とした終身保険や養老保険よりも保険料が安いだけでなく、普通の定期保険よりも保険料が安いケースが多いです。また、保険金を一時金ではなく、年金や月給方式で少しずつ受け取ることができるため、給付金の金額が分かりやすく、また使い途などの計画も立てやすいと言えます。

例えば、保険金額の設定については、現在の収入を元に、遺族が遺族年金と合わせていくらの年収(または月収)があれば生活できるかを考えてみるとよいでしょう。また、保障期間の設定については、子どもが成人するか独立するまでというのが一般的です。

収入保障保険の基本事項

収入保障保険は、万一の時に保険金を一時金ではなく、毎年(あるいは毎月)決められた額で、ライフプランに合わせて受け取りたい場合に活用します。

取扱機関 生命保険会社、郵便局、保険代理店、銀行など
カバーリスク 死亡、高度障害など
保険期間 一定期間(短期から長期)
加入年齢 商品により異なる
保険金 遺族給付金(年金)、障害給付金(年金)
貯蓄性 無し
メリット ・安い保険料で安定した保障が得られる
・ニーズに合せて保障額や期間が選択できる
デメリット ・満期保険金がない
・一定の期間しか保障が得られない
備考 ・給付額は定額型だけでなく、逓増型を用意している所もあり
・保険金を一時金と分割払いの両方で受け取れる所もあり
・保険料の優良体割引を導入している所もあり
・毎年受け取る保険金は、雑所得として所得税の対象