外貨預金

外貨預金は、銀行等の金融機関が提供する、元本と利息がともに外貨建ての預金をいいます。

外貨普通預金や外貨貯蓄預金、外貨定期預金などの総称で、通常、日本円外貨に交換して預け、スタート(預入)した直後から為替相場の変動によって、為替リスクを抱えることになります(円ベースでの評価損益に為替差益為替差損が発生する)。

また、外貨ベースの元本は、金融機関によって保証されますが、預金保険制度の対象ではありません。

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外貨預金の種類

外貨預金は、円預金と同様、いくつかの種類(商品タイプ)が用意されているので、自分の運用目的に合わせて適切に選択することが大切です。

・外貨普通預金:いつでも引き出せる、金利は一番低い
・外貨通知預金:一定期間たてば引き出し自由、通知必要
・外貨貯蓄預金:一定期間たてば引き出し自由、何回でも
・外貨定期預金:預入期間中は引き出せない、金利は一番高い

外貨預金の仕組み

外貨預金は、基本的な仕組みは円預金と類似していますが、一方で以下のような点は異なります。

◎適用金利は、各通貨の母国金利水準を参考に、各金融機関が自由に設定しており、それぞれの通貨で大きく異なる。

◎円と外貨を交換する際の為替レートは、リアルタイムに近いところもあれば、1日に1回の提示のところもあり、金融機関によって大きく異なる。

◎円と外貨を交換する際の為替手数料は、預入通貨や金融機関、取引形態(ネット・店頭等)などによって大きく異なる。

外貨預金の主なメリット

外貨預金は、他の外貨建て商品と比べて、為替手数料が高かったり、金利が低かったり、為替レートがリアルタイムでないなど、収益性や利便性において欠点もありますが、一方で外貨預金ならではのメリットもあります。

・外貨建て資産を「現物」として持つことができる。
・現物として持った「外貨」を後で活用することができる。
・外貨運用の「ベース商品」として活用することができる。

外貨預金の基本事項

外貨預金は、外貨投資の定番商品であり、銀行等の金融機関で安定した外貨運用をする場合に活用します。

取扱機関 都銀、信託、地銀、外銀、ネット銀、信金、信組・・・
種類 普通預金、通知預金、貯蓄預金、定期預金、仕組預金
リターン インカムゲイン(利息)
キャピタルゲイン(為替差益)
リスク 為替リスク(外国為替の変動、円高)
信用リスク(金融機関の倒産)
関連マーケット 外国為替市場、短期金融市場(当該国)
取扱通貨 ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル・・・
税金 利息:源泉分離課税
為替差益:総合課税(雑所得)

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