外貨貯蓄預金

外貨貯蓄預金は、一部の金融機関が提供する、外貨普通預金より収益性(金利)が高く、外貨定期預金より換金性が高い、外貨普通預金と外貨定期預金の中間に位置する外貨預金をいいます。

日本円の貯蓄預金と類似した商品で、基本的な特徴として、預入日から1カ月が経てば、いつでも自由に引き出しができ、1カ月複利で効率的に運用することができます。また、適用利率については、預入残高に応じてステップアップする、段階金利(5段階など)となっています。

目次:コンテンツ構成

外貨貯蓄預金の主な特徴

外貨貯蓄預金は、外貨預金の中で、流動性と収益性の両方を兼ね備えており、主な特徴として以下が挙げられます。

・1カ月経てば、いつでも自由に引き出しができる。
・1カ月複利で効率的に運用ができる。
・預入残高に応じて、金利がステップアップする。
・金融機関によっては、自動積立プランがある。

外貨貯蓄預金の自動積立プラン

外貨貯蓄預金には、通常のタイプ以外に、金融機関によっては、「自動積立プラン(継続預入プラン)」を用意しているところがあります。これは、積立感覚で少額(1万円など)から利用可能で、毎月一定金額(円貨)を普通預金口座から外貨貯蓄預金口座へ自動的に振り替えて、外貨を自動購入するプランとなっています。

<自動積立プランのポイント>

・毎回一定の円貨額で継続して外貨を購入することにより、平均購入単価を低く抑える効果が期待できる(ドル・コスト平均法)。
・外貨の購入時期を分散することにより、短期的な為替変動の影響をならすことができる。

外貨貯蓄預金の基本事項

外貨貯蓄預金は、外貨普通預金や外貨定期預金と比べて、取扱金融機関は少ないですが、その利便性は結構高いです。

取扱機関 一部の金融機関
リターン インカムゲイン(利息)
キャピタルゲイン(為替差益)
リスク 為替リスク(外国為替の変動、円高)
信用リスク(金融機関の倒産)
取扱通貨 米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、豪ドル、NZドルなど・・・金融機関により異なる
適用利率 変動金利
預入金額 金融機関により異なる
預入期間 無期限
預入方法 随時預け入れ
引出方法 随時払い戻し(1カ月たてば、いつでも自由)
税金 利息:源泉分離課税
為替差益:総合課税(雑所得)
預金保険 対象外

iFinancial TV