純金積立

純金積立は、毎日一定の金額で金地金を購入していく「定額購入システム」を採用した金の積立商品をいいます。これは、投資家(顧客)が金の取扱会社と契約し、指定した金融機関の口座から毎月一定金額の代金を自動引落しで支払い、その代金から「ドル・コスト平均法」で、金を毎営業日に自動的に買い付けていきます。通常、金価格が高い時は買付量が少なく、一方で金価格が安い時は買付量が多くなる仕組みとなっています。

一般に純金積立は、似たような投資手法を採用した「株式累投」や「投信積立」とは大きく異なり、配当金や実績分配金などは付かないため、金の価値自体や値上がり益に注目して、中長期の視点で活用することになります。また、買い付けた金は、取扱会社が安全に保管し、定期的に残高報告書などが送付されます。なお、顧客が申し出をすれば、いつでも金地金や金貨、ジュエリーの形で引き渡し、あるいは売却して現金化することができます。

資産としての金の価値

金は、大きく分けて、「通貨的価値」と「希少的価値」の2つの資産としての価値があります。前者の通貨的価値については、その時々の経済・金融情勢などを反映して上下するのに対して、後者の稀少的価値については、時代や地域を超えて、その需要は年々高まる傾向にあります。

純金積立の金の保管方法

純金積立において、顧客が積み立てた金は、「特定保管」または「消費預託」のどちらかで管理されます。

●特定保管

取扱会社の資産と顧客の資産を分別管理し、顧客が買い付けた金地金を実際に保管するもので、証券会社やFX会社などの分別管理と類似しています。この方法では、取扱会社が破綻した場合でも、顧客が積み立てた金地金には影響がありませんが、特定保管分の金地金を用いての運用ができないため、還元制度を設けていないケースがほとんどです。

●消費寄託

顧客からの売却や金地金などの引出しを要求されるまで、顧客の積み立てで買い付けられた金地金をまとめて運用することで、運用益の一部を顧客へボーナスとして還元したり、各種手数料を割安に設定したりしています。この方法では、取扱会社が破綻した場合、分別管理が行われていないため、顧客の資産(金地金)が保全されないリスクがあります。

純金積立の基本事項

純金積立は、金の資産的価値に注目して、中長期の視点で積み立てる場合に活用します。

取扱機関 貴金属業者、銀行、証券会社 他
リターン キャピタルゲイン(売却益)
リスク 価格変動リスク(金価格、外国為替)
関連マーケット 商品市場(現物、先物)、外国為替市場
購入単位 月々3000円から1000円単位など
契約期間 1年間(申し出のない限り自動継続)
引き渡し 金地金、金貨、ゴールドジュエリー
換金 いつでも売却可能