キャッシュカード

キャッシュカード(Cash Card)は、銀行や信金、信組、労金、JAバンク、証券会社、保険会社などの金融機関が口座開設者に発行するカードをいいます。通常、ISOやJISによって規定されたカードサイズである、幅85.6mm、高さ54.0mm、厚さ0.76mmのプラスチック製で、その表面には口座番号や名前などが刻印(印字)されています。

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キャッシュカードのタイプ

現在、日本で普及しているキャッシュカードには、プラスチックに磁気帯をつけた「磁気ストライプカード」、磁気ストライプカードにICチップを搭載した「ICチップ内蔵カード(ICキャッシュカード)」、さらにICチップ内臓カードに生体認証に用いる情報を追加記録した「生体認証ICカード」などがあり、この中で「ICチップ内蔵カード」が主流となっています。

磁気ストライプカードについて

磁気ストライプカードは、プラスチックの本体に口座番号や名前などの刻印を施し、その裏に磁気ストライプをつけて、口座番号などの情報を磁気情報で記録したカードです。これは、ATMやCDでは、記録された磁気情報のみを用いて処理を行い、また強い磁気にさらされると、磁気情報が破損して使用できなくなることがあります。

なお、一昔前は、このタイプがほとんどでしたが、現在は、ICチップ内蔵カードがほとんどとなっています。

ICチップ内蔵カードについて

ICチップ内蔵カードは、「ICキャッシュカード」とも呼ばれ、磁気ストライプカード(従来のカード)の本体に、さらにICチップを搭載したカードです。これは、カード本体にICチップを搭載することで、偽造や不正な読み取りが困難になるため、高いセキュリティを確保することができます。

なお、本カードは、ICチップの取引と磁気ストライプの取引の両方が可能になっています。

生体認証ICカードについて

生体認証ICカードは、ICチップ内蔵カード(ICキャッシュカード)に、生体認証に用いる情報を追加記録したカードです。現在、ATMで用いられる生体認証には、手のひらの静脈パターンを読み取る方法と、指の静脈パターンを読み取る方法の2つがあります。

なお、利用にあたっては、生体認証情報の登録が金融機関の窓口で事前に必要になります。

キャッシュカードの基本事項

キャッシュカードは、銀行等の普通預金の預入や引出しをするカードが最も身近で、日常生活の中で「お財布代わり」として頻繁に利用されています。また、利用できる場所は、金融機関やコンビニなどのATM(現金自動預払機)やCD(現金自動支払機)で、機械の稼働時間中であれば、いつでも利用することができます。

なお、日々の利用にあたっては、急増するカード犯罪や強盗などに遭わないようにするために、セキュリティー面や環境面(利用場所・不審者等)には十分に注意することが必要です。

発行機関 銀行、信金、信組、労金、JA、証券会社、保険会社など
預入 現金の入金
引出し 現金の出金
資金移動 振り込み、振り替え、Pay-easy(銀行等の金融機関)
照会 残高照会
備考 暗証番号は推測されにくいものが原則

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