個人年金信託

個人年金信託は、金銭信託や貸付信託を利用して、老後の生活資金等を準備する信託銀行の商品をいいます。

その昔、信託銀行の主力商品の一つでしたが、今日では、商品ラインナップの見直しや顧客の資産運用ニーズの多様化などを背景に、新規の取扱いが停止されています。そのため、本ページは、かつて注目された金融商品を記録として残すために記載しています。

目次:コンテンツ構成

個人年金信託の仕組み

個人年金信託は、金銭信託や貸付信託を利用して、老後の生活資金等を準備する信託銀行の商品で、取扱当時、年金の受取額や受取期間などを自由に決めることができ、下記の「積立型」と「一括拠出型」の2つのタイプがありました。

|積立型|
年金原資を一定期間積み立て、その元金と収益を一定期間年金形式で受け取る。

|一括拠出型|
年金原資を一括拠出して、その元金と収益を一定期間年金形式で受け取る。

なお、個人年金信託は、生命保険の個人年金保険と違い、支払った金額に対しての所得控除(税制優遇)はありませんでした。

個人年金信託の基本事項

個人年金信託は、その昔、信託銀行で老後の生活資金を準備する場合に利用されました。また、資金使途は自由であったため、老後資金の他に、教育資金作りなどにも利用できました。

取扱機関 信託銀行
リターン 収益金(配当金)
リスク 信用リスク(金融機関の倒産)
関連マーケット 短期金融市場、長期金融市場
預入金額 5,000円以上1円単位
預入期間 5年以上
金利種類 予定配当率(変動金利)-半年毎に見直される
タイプ 積立型:一定期間積み立てた後、年金方式で受取
一括拠出型:一括拠出した年金原資を年金方式で受取
換金性 やむをえない事由がある場合は中途解約可能(ただし解約手数料かかる)
税金 源泉分離課税
支払った金額に対して所得控除はない
保護制度 預金保険制度の対象

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