SBIモーゲージ
SBIモーゲージは、2005年から2015年まで使われた、SBIグループのモーゲージバンクの商号です。
設立以来、順調に事業を拡大していきましたが、グループ内の住信SBIネット銀行との競合を避けるため、2014年にSBIホールディングスがカーライル・グループ傘下のCSMホールディングスの公開買付けに応じたことにより、以降、所属グループが変わり、2015年に現社名の「アルヒ(ARUHI)」に変更されました。
※モーゲージバンク:証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門の金融機関(米国ではポピュラーな業態)。
目次:コンテンツ構成
SBIモーゲージの概要(商号変更前)
SBIモーゲージは、2001年に日本初のモーゲージバンクのサービスを開始し、「住宅ローンは全期間固定金利が絶対に正しい」という信念のもと、証券化という新しい手法で、業界最低水準の全期間固定金利の住宅ローンを開発・提供し、また最先端のIT技術を積極的に取り入れ、金融ノウハウに磨きをかけました。
2015年に商号変更をする前、その競争力の源泉は、「チャネル戦略」、「商品戦略」、「オペレーション戦略」の3つでした。また、より革新的な商品・サービスを創出し、店舗網の更なる拡大に努め、日本の住宅ローン市場において、シェアNo.1を目指していました(現在、アルヒは国内最大手の住宅ローン専門金融機関となっている)。
|チャネル戦略|
フランチャイズ方式での店舗網の拡大により、全国に住宅ローンショップを展開。
|商品戦略|
業界最低水準金利の【フラット35】や民間金融機関との提携による自社商品等を提供。
|オペレーショ戦略|
最先端のITと長年培ってきた豊富な住宅ローン人材による高速オペレーションを実現。
SBIモーゲージの取扱商品(商号変更前)
SBIモーゲージは、商号変更前、多様な住宅ローンと関連保険を取り扱っていました。また、多くの顧客に選ばれた理由として、ネットで便利な独自サービス、店舗とネットで顧客サポート、保証料・繰上返済手数料は0円、スピーディーな審査、付帯保険も充実、返済口座の選択が可能といった特長が挙げられました。
住宅ローン | 【フラット35】、【フラット35】S SBIフラットα、SBIフラットリフォーム、SBIフラットつなぎ SBIフリーダム、SBIフリーダムα、SBIフリーダムつなぎ 他 |
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関連保険 | SBIモーゲージの住宅ローン専用火災保険 8疾病保障特約プレミアム 失業保障特約三ツ星くん 他 |
SBIモーゲージの沿革(2000年-2015年)
SBIモーゲージは、2000年6月に日本初のモーゲージバンクとして前身のソフトバンク・ファイナンスカードが設立され、2005年に「SBIモーゲージ」に商号変更され、順調に事業を拡大していきましたが、2014年にSBIグループからカーライル・グループに傘下が変わり、2015年に「アルヒ(ARUHI)」に商号変更されました。
ちなみに、カーライル・グループは、投資先のアルヒを2017年12月に東証一部に株式公開し、上場させました。
・2000年:前身のソフトバンク・ファイナンスカードを設立
・2001年:30年全期間固定金利住宅ローンの取扱いを開始
・2003年:商品ラインナップの拡充(固定金利20年・25年・30年)
・2004年:住宅金融公庫と提携し、【フラット35】の取扱いを開始
・2005年:商号をSBIモーゲージに変更、ローン残高1000億円突破
・2006年:SBIモーゲージ・コンサルティングと合併
・2007年:住宅ローン代理店制度の店舗を展開、残高3000億円突破
・2008年:銀行代理業許可を取得、特約を拡充、残高4000億円を突破
・2009年:SBI住宅ローン/SBIマネープラザの1号店オープン、残高5000億円
・2010年:SBIモーゲージの金融商品仲介業務開始、100店舗突破
・2011年:変動・短期固定金利住宅ローンなどの取扱開始
・2012年:コールセンター開設、KOSPIへ上場、SBIフラットリフォームの取扱開始
・2013年:フリーダム住宅ローンの取扱開始、 残高1兆5千億円を突破
・2014年:カーライル・グループの傘下になる(KOSPI上場廃止)
・2015年:「アルヒ株式会社」に商号変更
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