配賦
読み方: | はいふ |
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分類: | 企業会計 |
配賦は、企業会計においては、部門や店舗、工場、製品などに対して、共通経費を所定の基準に従って振り分けることをいいます。
その主な目的は、組織横断的な共通経費を平等に分担させると共に、統括している部署の部分的な最適化だけでなく、組織全体のコストも意識させることにあります。
一般に配賦基準には、売上高や人員数、工数、稼働時間などがあり、その設定方法は様々ですが、現在、企業で採用されることが多いものとして「部門別配賦」と「製品別配賦」の二つがあります。
●部門別配賦
費用を間接部門と直接部門に分けて、間接部門で生じた費用を配賦基準に従って直接部門に配賦するもの。その方式は、さらに直接配賦法、階梯式配賦法、相互配賦法に分けられる。
●製品別配賦
製品の製造工程で生じる費用の中で、製品に直接配分できない費用を人数や工数などの基準に応じて製品毎に配賦するもの。
なお、配賦をするかどうかは企業の任意で、必ずしもしなくてはならないものではありませんが、ある程度の規模以上の企業では、配賦をすることが多いです。