累積欠損金
読み方: | るいせきけっそんきん |
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分類: | 財務諸表/損益計算書 |
累積欠損金は、公営企業の営業活動によって欠損が生じた場合に、繰越利益剰余金や利益積立金、資本剰余金などにより補填できなかった各事業年度の損失額(赤字額)が累積されたものをいいます。
公営水道事業者や公営バス事業者、自治体病院など、地方公営企業法を適用している公営企業の経理用語の一つで、その内容(科目)は、一般企業の損益計算書で「当年度未処理欠損金」に該当し、また貸借対照表で「利益剰余金(数値がマイナス金額)」に該当します。
一般に累積欠損金を生じさせる減価償却費は、現金の支出を伴わないため、これを原因とする損失額により生じた累積欠損金が事業全体の資金不足に直接つながるものではありませんが、一方で経営の健全性については何らかの課題があると言えるので、より一層の収益力の向上を図ることが求められます。
<累積欠損金比率について>
累積欠損金比率とは、営業収益に対する累積欠損金の割合をいい、事業体の経営状況が健全な状態にあるかどうかを累積欠損金の有無により把握しようとするものです。