パンダ債
読み方: | ぱんださい |
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英語: | Panda Bond |
分類: | 非居住者発行債 |
パンダ債は、中国名で「熊猫債券」と表記され、中華人民共和国において、非居住者が発行体となって人民元建てで発行する債券の通称をいいます。
具体的には、中国以外の政府や国際機関、金融機関、企業などが、香港以外の中国本土で人民元建てで発行する債券(オンショア人民元建で債券)を指し、2005年10月に中国政府による認可を経て、国際金融公社(IFC)とアジア開発銀行(ADB)が世界で初めて発行しました。また、2018年1月に三菱UFJ銀行とみずほ銀行が本邦企業初となるパンダ債を発行しました。
一般にパンダ債の発行は、人民元の国際的な信用力を高め、また中国の金融市場と市場経済の対外開放を促す上で、大きな効果があると言われています。その一方で、パンダ債の海外発行体の多様化が進行する中、2018年9月に中国人民銀行と財政部は、銀行間債券市場でのパンダ債発行規則を整備し、海外発行体の起債関連ルールをより明確にしました。
<全国銀行間債券市場における海外発行体と手続機関>
◎海外金融機関による全国銀行間債券市場での債券発行は、中国人民銀行による認可を経なければならない。
◎外国政府系機関、国際開発機関等による全国銀行間債券市場での関連債券の発行や、海外非金融法人企業による全国銀行間債券市場での非金融企業債務調達手段の発行は、中国銀行間市場交易商協会(NAFMII)にて登録を申請しなければならない。