駅ナカビジネス
読み方: | えきなかびじねす |
---|---|
分類: | 小売り |
駅ナカビジネスは、賃料収入や乗客増などを目的に、鉄道会社が運営する駅構内を使った事業の総称をいいます。これは、ホームや通路などのスペースに自販機や売店などを設置する小規模なものから、不要になったスペースや新たに広げたスペースに店舗街を造るものまで幅広く、また具体的な業種として、小売りや外食、サービス業などが中心となっています。
一般に駅構内は、鉄道を利用する旅客に立ち寄ってもらうことで効率良く集客ができるため、駅ナカの店は単位面積当たりの販売額が高く、また販売効率が非常に高いという優位性(魅力)があります。かつては、駅を保有する鉄道会社は、この魅力をうまく活用していませんでしたが、昨今では、積極的に多様なテナントを誘致したり、商業施設として再開発したりして、一つの収益事業として重視しています。
ちなみに、その先駆けとなったのは民営化後のJR東日本で、長い間、売店やそば屋などが主体だった駅スペースに対して、収益化の観点から「有効活用による多角化」を打ち出し、飲食や衣料などの有力チェーンを誘致し、特に東京駅や品川駅、上野駅など主要駅の一部を大規模な商業スペースへと変貌させました。