サンクコスト(埋没費用)

英語: Sunk cost
分類: 概念

サンクコスト(Sunk cost)は、「埋没費用」とも呼ばれ、既(過去)に支出され、どのような意思決定をしても回収できないコスト(費用)をいいます。

経済学の概念で、投資や生産、消費などの経済行為に投じた固定費のうち、それを途中で中止・撤退・白紙にしたとしても回収できない費用を指します。例えば、企業の新規事業、政府の大型公共事業、個人の株式投資などが上手くいかなかった場合に、その経済行為を継続するのか、それとも中止するのかを判断する際に使われます。

一般に経済行為の継続・中止の意思決定にあたっては、既に費やした資金・労力・時間を惜しんで、再生不能な経済行為を継続すると、さらに損失が拡大する恐れがあることから、サンクコスト(埋没費用)は無視するのが合理的とされています。

その一方で、投下(支出)額が大きいほど、元手を取り戻そうとする心理が強く働いて、意思決定が歪められるため、その経済行為を中止できなくなることも多いです。

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