燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)
読み方: | ねんゆさーちゃーじ |
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英語: | Fuel Surcharge |
分類: | 運輸 |
燃油サーチャージは、「燃油特別付加運賃」とも呼ばれ、海運会社や航空会社などの運輸会社が燃料油の価格に追随する、運賃とは別建てで徴収する料金をいいます。
原油価格との連動性が高い燃料油価格の急激な変動により、料金表(契約)設定時の運賃では、運航する燃料代が賄えない事態に対応する措置として、海運業界が1970年代から導入し、その後、航空業界や陸運業界でも2000年代から導入するようになりました。
一般に航空業界の場合、燃油サーチャージは、航空会社が燃料油価格に応じて国際線の航空運賃に上乗せする料金をいいます。1997年に国際航空運送協会(IATA:International Air Transport Association)が本制度を認可し、その適用の有無やタリフ(運賃を算出する上で必要な運賃表データ)については、基本的に各航空会社の判断によります。
※日本では国土交通省に申請し認可を取得、また飛行距離の短い国内線は対象外。
<航空業界の燃油サーチャージ>
◎2-3カ月毎に改定され、アジア地域の指標(基準)については、シンガポール市場で取引される石油製品のケロシン価格(スポット価格)が主に利用される。
◎算定面では、航空会社が2-3カ月間の1バレル当たりのケロシン平均価格に応じた金額を予め決めている。
◎改定前のケロシン平均価格が60ドル未満になると、燃油サーチャージが廃止されるケースが多い。