ハラル認証(ハラール認証)

読み方: はらるにんしょう
分類: 制度

ハラル認証(ハラール認証)は、イスラム教が摂取を禁じている豚肉やアルコールなどを使わないといった戒律に従って製造したことの証明をいいます。

イスラム教義に従った食品等の規格の管理とその振興を図る制度で、具体的には、イスラム教の禁ずる豚肉やアルコールなどを含まない安全な食品等の規格を定め、原材料・製造工程・製品品質を審査し、適合製品を認証し、それに認証マークを表示させるものです。

一般にハラル認証には、二つの概念を含んでおり、一つはイスラム法に適合しているという意味である「ハラル(Halal)」で、もう一つは体に良いという意味である「トイバン(Thoyyiban)」です。また、イスラム法において非合法なものは「ハラム(Haram)」と言います。

世界のイスラム教徒(ムスリム)は、日常生活の中で戒律を守るために、商品パッケージの認証マークを確認して購入することが多いですが、一方で本認証には、世界共通の認証機関はなく、各国のイスラム団体などが認証する仕組みとなっています。

現在、世界のムスリムは増え続けており、成長性の高いムスリム向けビジネスを行う日本企業(食品会社等)にとって、ハラル認証への対応は必須と言えます。

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