プライシング

英語: Pricing
分類: 価格

プライシング(Pricing)は、製品やサービスの価格(取引値段)を設定することをいいます。

プライシングの概要

マーケティングミックス(Product、Price、Place、Promotion)の一つで、簡単に言えば「値決め」であり、売上の最大化や目標利益率の達成、価格の安定化、市場シェアの維持・拡大、顧客の需要、競合企業への対応などを考慮して行われます。

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プライシングの手法

プライシング(Pricing)の手法には、「企業側の視点」と「顧客側の視点」の二つがあります。

企業側の視点のプライシング

企業側の視点では、コストに一定の利益を上乗せして販売価格とする「コストプラス法」、製造原価に一定額または一定率の利幅を上乗せして販売価格とする「マージン率によるコストプライス法」、仕入原価に一定のマージンを上乗せして販売価格とする「マークアップ率によるコストプライス法」などがあります。

顧客側の視点のプライシング

顧客側の視点では、顧客の需要に基づき、どの程度のカスタマーバリュー(顧客が出してもよいと思う価格)を推測して販売価格を決める「需要志向型価格設定法」などがあり、昨今では、顧客側の視点がより重視されるようになっています。

代表的なプライシング戦略

新製品の導入期の代表的なプライシング戦略としては、「ペネトレーション・プライシング」と「スキミング・プライシング」の二つがあります。

ペネトレーション・プライシング

ペネトレーション・プライシングは、「市場浸透価格設定」とも呼ばれ、早期に市場シェアを獲得するために、価格設定をコスト以下、またはコストと同水準に抑えることで、競合他社の追随を断念させるプライシング戦略をいいます。

スキミング・プライシング

スキミング・プライシングは、「上澄吸収価格設定」とも呼ばれ、早期の資金回収を目的に、製品ライフサイクルの初期段階で価格を高く設定するプライシング戦略をいいます。

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