電力系統
読み方: | でんりょくけいとう |
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英語: | Electric power system |
分類: | エネルギー |
電力系統は、電力の発生から消費までの一連のシステムをいいます。これは、発電設備や送電設備、変電設備、配電設備、需要家設備といった電力の生産から消費までを行うシステム全体を指し、一番の要となる発電設備には、火力や水力、原子力、太陽光、風力、地熱などがあります。
現在、日本には、北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力の10の電力会社が、それぞれの電力系統を運用しています。また、沖縄を除く、9電力系統は、隣接の系統と接続され、非常時には各々に電力融通ができる仕組みとなっています。
なお、送電線や周波数変換設備で電力系統を接続することを「広域連系」と言い、また連系した複数の電力系統を一体的に運用することを「広域系統運用」と言います。
※電力系統を「系統電力」と表記されることもあるが、完全に誤りで、系統電力という言葉はない。