消費者危険
読み方: | しょうひしゃきけん |
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英語: | Consumer's risk |
分類: | 製造 |
消費者危険は、製造現場の抜き取り検査において、不合格とすべきロットを合格としてしまう確率をいいます。
たまたま抜き取ったモノ(サンプル)の良品率が高かった場合に発生するもので、本来、品質に問題があり不合格であるロットが合格になってしまい、消費者にデメリット(損失)が生じることに由来する呼称となっています。また、統計的仮説検定においては、「第二種の過誤」や「β過誤」、「ぼんやりものの誤り」とも呼ばれます。
なお、抜き取り検査とは、対象とするロットからサンプルを抜き取って調べ、その結果をロットの品質水準に照らし合わせて合否を判定するもので、通常、全数検査に比べて検査個数が少ないため、検査の費用と時間を節約できます。