シリコン
英語: | Silicon |
---|---|
分類: | 資源 |
シリコン(Silicon)は、原子番号14の元素で、「珪素(ケイ素)」のことをいいます。
元素記号はSi、原子量は28.1で、自然界には単体として存在しませんが、珪酸塩として岩石や土の主成分となっており、広く分布しています。また、工業的には、珪砂を電気炉内で炭素等で還元して精製しますが、大量の電力を必要とするため、日本では、金属シリコン(金属ケイ素)の状態になったものを輸入しています。
一般にシリコンは、半導体や珪素樹脂原料、合金添加元素などに用いられており、その中でも、高純度のシリコンから切り出された円形の薄い板である「シリコンウェーハ」は、電子製品に搭載されている半導体の製造に欠かせない材料となっています。また、半導体市場の好不況の波を「シリコンサイクル」と言いますが、シリコンに対する先物はありません。
なお、シリコンに似た用語に「シリコーン(Silicone)」がありますが、シリコーンは、ケイ素を含む有機化合物の総称をいい、工業的に精製し、油状やゴム状、樹脂状などの物理的形状のものがあり、現在、潤滑油や接着剤、シーラント、コーティング材など様々な用途に使われています。
※金属ケイ素:ケイ石を還元して製造される金属の一種で、シリコーン、半導体シリコン、合成石英などの主原料になる。