オンアス取引
読み方: | おんあすとりひき |
---|---|
英語: | On-us transaction |
分類: | カード実務 |
オンアス取引は、クレジットカード発行者(イシュアー)と加盟店契約会社(アクワイアラー)が同じ会社である場合の取引をいいます。例えば、ある人が○○カードを使い、宝石店でネックレスを買った場合、その宝石店が○○カードの加盟店であれば、オンアス取引となります。
目次:コンテンツ構成
オンアス取引とノンオンアス取引
オンアス取引に対して、イシュアーとアクワイアラーが異なる会社である場合の取引を「ノンオンアス取引」と言い、ビザ(VISA)やマスターカード(MasterCard)などの国際ネットワークが裏方で決済情報を結び付けることにより取引が成立します。
一般に日常生活において、クレジットカードを利用する際に、オンアス取引かノンオンアス取引かは特に関係ありませんが、もしカードが詐欺の決済に使用されてしまった場合などには大きな問題が生じます。
クレジットカードの詐欺の場合
オンアス取引では、仮にクレジットカードの詐欺に遭っても、カード会社は詐欺業者に対して支払いを保留し、またカード会社の判断で決済を無効にすることができます。
これに対して、ノンオンアス取引では、詐欺業者の加盟するカード会社(アクワイアラ―)から使用されたカード会社(イシュアー)に請求が起こされ、それに対して代金請求の差し戻し手続きを行うことになり、非常に面倒です。
なお、ノンオンアス取引が可能なのは、カード会社が直接加盟店契約を結ばないような業種や業態の事業者にも決済サービスを提供する「決済代行業者」が存在するからです。
<詐欺業者のノンオンアス取引>
アダルト系や出会い系、情報商材販売系などの詐欺業者は、海外の決済代行業者を利用することが多く、これらの大半はノンオンアス取引となっている。