カバードコール

英語: Covered Call
分類: オプション

カバードコール(Covered Call)は、カバードオプションの一つで、「原資産の買い」と「コールオプションの売り」のポジションを同時に取る、オプション取引を用いた投資戦略をいいます。

通常、原資産となる株式や株価指数、債券などの水準が短期的に大きく変動しないと予想される時に、当該原資産を保有すると共に、コールオプションの売りを組み合わせることで、原資産価格が大きく上昇した場合の収益を限定する代わりに、オプションのプレミアムを受け取ることにより、収益の向上を狙う場合などに用いられます。

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カバードオプションについて

カバードオプションは、「原資産の買いまたは売り」と「オプションの売り」のポジションを同時に取る、オプション取引を用いた投資戦略をいいます。

具体的には、原資産のポジション(ロングまたはショート)を保有すると共に、オプションの売りを組み合わせることで、ヘッジをかけながら収益を狙う場合などに利用され、その種類として「カバードコール」と「カバードプット」の二つがあります。

カバードコールの特色と指標

カバードコールは、原資産の価格が、先行きあまり変動しない、またはやや弱気と予想される時に有効な投資戦略と言えます。

また、特定の資産を基礎として、カバードコール戦略を行った場合の収益を表すようにモデル化された指標を「カバードコール指標」と言い、その具体的なものとして、日経平均株価に連動する資産の保有とカバードコールを組み合わせた「日経平均カバードコール指数」などがあります。

カバードコールのメリットとデメリット

カバードコールは、ある資産を保有しつつ、その資産のコールオプションを売却する戦略で、以下のようなメリットとデメリットがあります。

カバードコールのメリット

・保有資産の価格推移に関わらず、プレミアムを獲得することができる。
・保有資産の価格が下落した場合、損失が発生するものの、既に受け取っているプレミアムにより、損失が軽減される。

カバードコールのデメリット

・保有資産の価格上昇による利益は一定の水準までに限定される。
・権利行使価格を超える値上がりは享受することができない。

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